注目されている脳のための人間ドック

芸能人やスポーツ監督が罹ったことで、脳卒中という病気のリスクが知られるようになりました。すっかり有名になった病気ですが、人間ドックではこの脳卒中のリスクを見つけられる検査も行っています。特に脳に特化して行うので、脳ドックと言われています。脳卒中というのは症状の状態を表す用語で、これを引き起こす病気には脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などがあります。

このうち、脳梗塞は最も発症頻度が高い病気で、特に70~80歳になると急激に発症頻度が高まります。脳卒中になってしまうと、たとえ命が助かったとして半身不随や麻痺、植物状態になってしまうなどの重度の後遺症が残ってしまうこともあります。人間ドックでは脳卒中を見つけるための検査として、MRI検査やMRA検査などが行われます。また、血圧・高脂血症・糖尿病・不整脈などの危険因子がないかどうかも検査します。

これらの検査を行うことで、どうすれば脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などの予防ができるのかを検討していきます。つまり、症状が現れる前に人間ドックで危険因子をなくし、予防することでリスクを下げていくという事です。脳卒中になりやすいのは、いわば血液が固まりやすい状態の人です。そのため、家族の中に脳疾患を患った人がいると遺伝的にリスクが高くなると言われています。

そのほか、慢性的な頭痛や偏頭痛を持っている人も、単なる頭痛だと思っていたら脳の疾患だったという危険性もあります。

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