会社員は健康診断を受ければ人間ドックは必要無い?

会社員などのサラリーマンには、会社で健康診断が義務付けられています。健康診断は正確に言うと各種法定診断と呼ばれていますが、これだけではなく人間ドックを受けておいた方ががんの発見率は高くなります。「健康診断と言うからには、ほとんどの病気を発見してくれるのだろう」と考えてしまいがちです。確かに健康診断では生活習慣病のほとんどは発見出来ますが、がんの発見は苦手分野です。

健康診断は主に生活習慣から来る病気を早期発見・早期治療するためのもの、と理解しておいたほうが良いです。一方、人間ドックでは検査内容が充実しているので健康診断よりも詳しい体全体のチェックが可能です。実際、国の検診でのがんの発見率は1/1000人、人間ドックでのがんの発見率は2.4/1000人と、人間ドックでは健康診断に比べて発見率が2.4倍も高いです。数にしてみるとたいした差ではないと感じるかもしれませんが、少しでも発見率を上げたいのであれば、健康診断だけで満足してしまわない方が良いでしょう。

いわゆる自腹を切っての検査になりますが、それでも早く見つけて治療出来れば治療費を最小限にすることが出来ます。がんの実質治療費は100万円以上と言われていますから、甘く見ないことが重要です。健康診断で異常がないからといって安心してしまう人も多いですが、人間ドックで異常が見つかるケースもあります。無料で受けられる国の健康診断は魅力ですが、多少投資しても早期発見のためには高くはないでしょう。

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