大腸がん検診で受ける検査の種類について

大腸がんは肉類中心の欧米文化の食生活が進むにつれて、発症率が上がっている疾患となっていて、2006年度には4万人以上の方が死亡しています。部位別のがん死亡者数としてみてみても、女性の中で第1位となっていて、男女ともに合わせても第3位の死亡率となります。従来であれば穀物中心の食生活を送っていた日本人の腸の特徴は欧米人と比較したときに、2mから3mほども長くて、腸に炎症や腫瘍ができやすいものとなっており、大腸がんを発症しやすいと言えます。大腸がん検診の検査の種類には前日のうちに準備をしなければならないものもありますが、大腸がんの早期発見に役立つものと言えますので、血縁者に大腸がんや大腸のポリープなどの既往歴を持っている人の場合には積極的にがん検診を受診することが推奨されています。

大腸がん検診で受診することになる検査としては、下部消化管造影X線撮影があります。バリウムを肛門から腸に注入することによって、X線を使用して大腸の状態を確認する検査となります。胃から大腸までに出血がある場合に、便に血が混ざることが考えられます。便潜血検査では肉眼では判断できない大きさの出血であっても確認することが可能な検査で、結果として陽性の反応が出たときにはがんが進行しているものと考えられます。

便潜血検査はスクリーニング検査と呼べるもので、便潜血検査を行った結果として異常が見られたときには再検査として内視鏡検査を受診する必要があります。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする