大腸がん検診の便潜血検査はがんの発見に有用です

厚生労働省の人口動態統計によると、日本における大腸がんの死亡率は非常に高く肺がんや胃がんに次いで第3位となっています。女性では徐々に大腸がんが増加しており、胃がんを上回ってがん発症率の中で第1位となっています。大腸がんは早期に発見することによって、お腹の切開をすることなく内視鏡手術によって治療することが可能です。早期に発見することによって、死亡のリスクを大幅に低下させることが可能ながんと言うことができる病気で、早期発見をするためには大腸がん検診の受診を行うことが大切です。

大腸がん検診の受診を行う人の数を増やすことによって、減らせるがんであることがわかっていますので、アメリカなどの先進諸国では大腸がん検診の受診率を引き上げるために、国家レベルの努力が行われています。大腸がん検診において、最も代表的な検査は便潜血検査となります。便潜血検査は便の中に含まれているヘモグロビンを確認する検査で、目で見ても判断することができないわずかな出血の場合であっても確認が可能です。自宅または医療機関で便を採取しておいて、提出することによって検査ができます。

大腸がんは進行しているものだけでなく、早期の症状のがんであっても出血が見られますので便潜血検査によって陽性が見られます。このような特徴によって、便潜血検査は大腸がんを早期に発見する方法としてとても有用であると言えます。便潜血検査によって陽性反応が出たときには、大腸内視鏡検査を必ず受診することが推奨されています。

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