おりものは子宮内膜や子宮頚管、感染などから作られる分泌物です。女性が初潮を迎えるころから分泌が始まります。主な役目は膣を清潔に保つことと、受精を助けることですが、おりものの状態が病気を知るサインであることがあります。おりものの量や臭いなどに異変があった場合は自然治癒に任せるのではなく、医師にちゃんと見てもらった方がいいのですが、男性医師には相談しにくいという面は否定できません。
確実に女性医師に診てもらうならレディースクリニックがおすすめです。ここなら医師も看護師も、受付スタッフなどもすべて女性しかいません。今は乳腺専門クリニックなどでも、婦人科を併設しているところの方が多いですから、おりものなどのことで気になることがある場合は、女性向けクリニックならどこへ行ってもいいでしょう。かえって乳腺専門のクリニックなどの方が、乳腺学会の認定医から乳がん検診などを受けることができるので、セットで体の隅々まで見てもらえるという利点があります。
おりものの異常はカンジダ膣炎や、抵抗力が弱くなっている時に雑菌が繁殖して炎症を起こしている場合など病気によるものもあればそうではない場合もあります。おりものの症状に合わせて検査を行い、正確な病気が分かったら、治療を開始します。治療には膣洗浄を行ったり、膣に薬を挿入するなどの方法が用いられています。かゆみがある場合は、抗真菌薬が処方されるので、これを外陰部に塗るように指示されます。